勝ち続けるための変化

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とある書籍の輪読を部門内人材育成の一環で行っていて、いろいろとよい気づきが得られたので備忘のために書いておきます。

SONYのウォークマンといえば、一昔前に一世を風靡した製品であることは言うまでもありません。

書籍の中では、ウォークマンがMP3プレーヤー、そしてiPodに負けていくさま、そしてiPodが市場を席巻していくさまを周囲のプレーヤーとの関係を示しながらフレームワーク化して説明していました。

それはそれで大変わかりやすいものですが、私は

「なぜSONYのウォークマンが30年近くも王者たり得たか」

について着目しました(おそらくほかの書籍にはたくさんネタは上がっているのでしょうが)。

10名弱で議論したところ、おおむね以下のような結論に達しました。
(Webの情報を収集しつつ議論した内容です)

①音楽を持ち歩くという新しいライフスタイルを提案した
②音楽を持ち歩く概念に対して競合他社は最初疑心暗鬼であり、対応が遅れた
③SONYは強みである電子部品の小型化技術を活用し、カセットプレーヤーの小型化と省力化を実現した
④電子部品の小型化に遅れていた他社は、類似品を開発するのに時間がかかった
⑤他社が類似品を出す前にSONYは大々的なプロモーションを打ち、「ウォークマン」の名をヘッドホンステレオの代名詞にしてしまった(この間、わずか1年未満)。
当然、商標権も取得し名前を他社に利用できないようにした。
⑥他社が類似品を発売するころにはSONYはシェアの大半を占めており、また続けて温室へのこだわりなど、他社がまねできない繊細な領域まで継続的なイノベーション開発を進めた。

カセットテープはどこにでもある商品。このどこでもある商品を活用してライフスタイルまで変革したことに、SONYウォークマンのケースの肝があると思います。

その他、カセットテープ時代以降についても以下のような議論が出ました。
①市場を席巻したSONYは、音質の向上を目指してCDを開発。続けてMDも開発。
②多メディアでの高音質の音楽の利用シーンをすべて席巻しようとした。

で、デジタル化でMP3が出てきたあたりから陰りが出始めるのですが、、、、ここからあとはもう有名な話なので割愛します。

今日議論した内容は、経営理論でいうと
・イノベーションのジレンマ(他社が参入に躊躇した)
・先行者優位と参入障壁の構築
・破壊的イノベーション(音楽を持ち歩くライフスタイルの確立)
・継続的イノベーション(カセットテープからCD,MDへの変遷)
・新規市場の創造(移動中の音楽視聴市場の創造)
・プロダクトアウト型市場創造
などが当てはまるかと思います。

仕事柄マーケティングをやっているので、プロダクトアウトではなくマーケットインこそ正しいと信じている自分ですが、このケースはプロダクトアウト型のイノベーションから新規市場を創造した大変学びの多いケースだと思います。

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