【書評】ブラックスワンの経営学

ブラックスワンの経営学 通説をくつがえした世界最優秀ケーススタディ
ブラックスワンの経営学 通説をくつがえした世界最優秀ケーススタディ 井上達彦

日経BP社 2014-07-19
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前職NECにいた際に研修でお世話になった、早稲田商学部の井上龍彦先生の著書です。
様々な企業の事例を研究する際のお作法、「ありえないもの=ブラック・スワン」の見つけ方とそれに遭遇した時の分析方法が丁寧に書いてあります。
概要としては以下の様な感じ(目次とは無関係です)
・仮説を明確にして事象を観察し、反復実験を行って情報を収集するべし
・分析を行う際はインタビューなど現場での情報収集を大切にして解釈を行うべし
・仮説は、それが外れた時に次に有意義な探索と考察ができるものが望ましい
・仮説の精度を高めるためには必要条件と十分条件の往復が必要
・事例研究では、統計的な外れ値を捨てずにブラック・スワンとして注目する
これから私が得られた示唆としては、以下の様なものです。
仕事や診断士活動の中で触れる様々な事例について以下を問う。
・その出来事の何に驚きを覚えたのか
・なぜ驚きを覚えたのか
・通常(自分が通常と思い込んでいるもの)とは何がどう違っているのか
・通常と違っていることにより何が引き起こされるのか
・その特別さはなぜ実現したのか
・その特別さは、自分の業界、組織運営、仕事にとってどのような意味を持つのか
この問いによって、事例を深く読み、抽象化して新しい洞察を得ることが出来る。
新しい洞察を得るためには、「仮説」「基準」「外れ値」にこだわり、それらの発生した背景に目を向ける事が大事なんですね。
そのために必要な思考法は、やはりクリティカル・シンキングでしょうね。

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