カテゴリー別アーカイブ: 本・映画

【読書】鉄の骨

鉄の骨 (講談社文庫)鉄の骨 (講談社文庫)池井戸 潤

講談社 2011-11-15
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池井戸潤の作品らしく、ビジネスの生々しい現場の情景、登場人物それぞれの意思決定のプロセスがいきいきと描かれています。

お家芸ともいうべき逆転劇ももちろん織り込みつつ、個々人の思惑、ドラマが複雑に絡み合い最終章に突入していくさまは、本のタイトルである「鉄の骨」とは全く違う骨太なストーリー展開を見せています。

かなりページ数の多い小説ですが、電車の中や飛行機の中で一気に読み終えました。

個人的には、完全なサイドストーリーとはいえ恋人との関係の揺れ動きにヤキモキしましたw

今度は最新刊、「七つの会議」です。

【書評】ブラックスワンの経営学

ブラックスワンの経営学 通説をくつがえした世界最優秀ケーススタディ
ブラックスワンの経営学 通説をくつがえした世界最優秀ケーススタディ 井上達彦

日経BP社 2014-07-19
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前職NECにいた際に研修でお世話になった、早稲田商学部の井上龍彦先生の著書です。
様々な企業の事例を研究する際のお作法、「ありえないもの=ブラック・スワン」の見つけ方とそれに遭遇した時の分析方法が丁寧に書いてあります。
概要としては以下の様な感じ(目次とは無関係です)
・仮説を明確にして事象を観察し、反復実験を行って情報を収集するべし
・分析を行う際はインタビューなど現場での情報収集を大切にして解釈を行うべし
・仮説は、それが外れた時に次に有意義な探索と考察ができるものが望ましい
・仮説の精度を高めるためには必要条件と十分条件の往復が必要
・事例研究では、統計的な外れ値を捨てずにブラック・スワンとして注目する
これから私が得られた示唆としては、以下の様なものです。
仕事や診断士活動の中で触れる様々な事例について以下を問う。
・その出来事の何に驚きを覚えたのか
・なぜ驚きを覚えたのか
・通常(自分が通常と思い込んでいるもの)とは何がどう違っているのか
・通常と違っていることにより何が引き起こされるのか
・その特別さはなぜ実現したのか
・その特別さは、自分の業界、組織運営、仕事にとってどのような意味を持つのか
この問いによって、事例を深く読み、抽象化して新しい洞察を得ることが出来る。
新しい洞察を得るためには、「仮説」「基準」「外れ値」にこだわり、それらの発生した背景に目を向ける事が大事なんですね。
そのために必要な思考法は、やはりクリティカル・シンキングでしょうね。

【書評】伝え方が9割

超久々(どころではない・・・1年半ぶりに更新)

所属している中小企業診断士の研究会で、「考える力・書く力」のほかに、「伝える力」も鍛えたほうがよいよね、という話題が出たので、思い出したようにざっと読んでみました。

その中でもとても覚えやすくかつ一番重要だと思ったポイント。

◆「ノー」となるはずだったお願いを「イエス」に変える3つのステップ

(1)自分の頭の中をそのまま言葉にしない
(2)相手の頭の中を想像する
(3)相手のメリットと一致するお願いをする

この3つです。

一つ目は、脊髄反射的に言いたいことを言わずに一度飲み込んで考える、ということ。二つ目は、その次に、自分がお願いをする相手が「どういわれたらうれしいか」「どういわれたら納得するか」を考える、ということ。そして三つ目は、相手が「メリットである」と感じる内容と同じお願いをするということです。

たとえば、デートに誘いたい女性がいたとして、「来週土曜日にデートしない?」というのではNG。ステップの1つ目から躓いています。まず自分のいいたいことは端においておいて、相手の女性がどういわれたらうれしいかを想像します。休日にスィーツを食べに行くのが趣味である、ということがわかれば、「僕、スィーツ食べるのが好きでさ。行きたい店があるんだよね、今度一緒に行ってみない?」という感じで誘う、といった感じ。

これであれば「デートしたい」という意図は隠れ、相手にとってうれしい「スィーツの食べ歩き」がメインであることが強調されます。

この内容、実はロジカルシンキングなんですよね。コンサルタント風に行ってしまうと、相手の立場に立ったイシューを設定する、という感じでしょうか。

このほかにもたくさんテクニックが載っていますが、この3つのステップがシンプルだけど難しいため、とても重要だと思います。さらっと読めますが、身に着けるのはなかなか・・・。

若い人から管理職層まで、必読の書だと思います。

伝え方が9割
伝え方が9割 佐々木 圭一

ダイヤモンド社 2013-02-28
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「見せかけの勤勉」の正体

「見せかけの勤勉」の正体
「見せかけの勤勉」の正体 太田 肇

PHP研究所 2010-05-18
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2次試験も終わり、ちょっとゆっくり・・・と思いましたが、早い時間に出社する習慣は体に染み付いてしまっているので、ひとまず読書を始めました。

で、まずAmazonですぐに購入したのが、知人から薦められた本書。

序文で、我々日本人が「いかに働いているつもりになっていて成果を出していないか」、そして本論で、何故そのようになってしまったのかについて述べられています。そして結論として、見せかけの勤勉から脱出するためにどうすればよいか、が述べられています。

本書のターゲットは、社会人だけでなく学生まで幅広いとは思いますが、主に企業(特に大企業)の管理職層の方々以上には是非読んでもらいたいです。現場が「成果の出せない環境で一生懸命身をすり減らさざるを得ない状況」を作り出しているのは、管理職層だからです。そしてその状況をより変えていきやすいのも管理職層だからです。

さらに広く言うと、部下を持つ人や後輩の指導に当たる立場にある人も本書のターゲット層と言えるでしょう。

部下を持たない人にはあまり効果がないかというと、決してそうではありません。
「成果が出せない環境をいかに変えていくか、どうやって見せかけの勤勉さから脱出するか」について考え、自分自身の行動の確認と変更を行うことで、自分自身の成長を促すことができます。見せかけの勤勉から、自らの力で脱出することができます。

本書を読むにあたって注意すべき点があります。それは下記2点です。

(1)描かれている事実を受け止め「自分にも思い当たるフシがある」前提で読むこと。
   本書の論調なのですが、若干批判的なかかれ方をしています。
   ですので、「俺は違う」とか「あぁ、あの人のことか」という他人行儀な
   解釈に偏る可能性があります。
   見せかけの勤勉は、程度の差こそあれ、我々全員が陥っていると考えて
   読んだほうが、自分ごとと捉えて改善しやすくなります。

(2)今日から改善できることを考える
   この手の書籍全般にいえますが、「あーあるある」「こういう人困るよね」
   という感想だけが先行する可能性があります。
   そうではなく、「どうやったら見せかけの勤勉に陥らないか」を考え、
   その方法を今日・明日から実践してみましょう。

本書読了後、僕は早速エンパワーメント(本書ではそのような表現ではないですが)を意識した発言、行動を行うようにしています。まだまだできていない点もありますが、少しずつ上達していきたいと思います。

書き物が多い今日この頃

プロフェッショナル原論 (ちくま新書)
プロフェッショナル原論 (ちくま新書) 波頭 亮

筑摩書房 2006-11-07
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この三連休、ずっとパソコンに向かって「書いて」ました。
ブログには全然書いてないやんけ!って言われそうですが、
ビジネススクールのレポートやら、とある執筆プロジェクトの分析やら、受験校の宿題やら。。
元々書き物をするのは好きなのでこのブログもずっと続いてきたわけですが
診断士の勉強をすすめるにつれて自分の文章力に疑問を感じなかなか書けなくなってきた、
というのは以前このブログでも紹介したところです。
(まぁ、それもあってここの更新頻度が激減してしまっているわけですが(苦笑))
さて、久々に本の紹介です。受験校の宿題で読んだ書籍。
(提出期限まであと3日の感想文は、あと1000字削らなければいけないんですけどね)
非常に共感を受ける内容でした。本屋に平積みにされ巷にあふれる「プロ××」やらの
役に立たんノウハウ本より小さく目立たないですが、書いてある内容は非常に深く
また本質をついた物になっていると思います。
簡単に説明すると下のような流れになっています。
 (1)プロフェッショナルの定義(広義と狭義)
 (2)プロフェッショナルがプロフェッショナル足りうる理由(掟の存在)
 (3)プロフェッショナルのルール・組織・日常の具体例
 (4)プロフェッショナルたちが現在瀕している問題
プロ意識とか、プロ根性とかいろいろ言われますが、本書を読めばその本質のようなもの
について触れることが出来、またこれから自分自身としてどのように行動したらよいかを
考えることが出来ます。
おすすめの一冊です。
(あー、、やっぱり平凡な文章になってしまった・・・伝えるのって難しい・・・)

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
ダイヤモンド社 2009-12-04
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おすすめ平均 star
star青春小説として面白く読めました
star青春小説であり、ドラッカー入門書でもある
star最後の方で泣けた

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友人が読んだ、というのを聞いて早速購入。あまりの面白さに2時間弱で一気に読破しました。この本を青春小説として片付けるのはあまりに早計です(青春小説として見ている方も多いようですが)。

数ある経営学の書籍の中でもドラッカーの書籍は別格で、経営学の父といわれるだけの内容が詰まっていると思いますが、それでも難解で抽象的な言葉が多数並んでいて理解が難しいのでなかなか手をつけられない方も多いと思います。

そもそもビジネスや学問の世界は、起きている事象がものすごく複雑に入り組んでいるので具体的な内容を書こうとするとどうしても幅が狭まってしまう。それであらゆるケースに当てはまるように書くのですが、そうなると今度は抽象的な内容になってしまってどうしても理解しづらい。両者はトレードオフの関係なのである意味仕方がないものです。
なので、抽象的なものについては個別具体的な内容に落とし込んでわかりやすい内容を記述したもの(指南書のようなものかな?)があれば難解な内容を理解出来る人もどんどん増えていくと考えられます。

その指南書にあたるのがこの書籍です。
高校野球の女子マネージャーが、勘違いからドラッカーの「マネジメント」を読み、その世界を高校野球に適用していく・・・そしてそこから野球部やそれを取り巻く環境が激変していく様をダイナミックに描いています。

◆青春小説として
◆ドラッカーの入門書として

そのどちらとしても楽しんで読むことができます。
この本は、著者のデビュー作だとか。この発想がすげぇな・・・。

【本】野村ノート

野村ノート
野村ノート
おすすめ平均
stars野村克也氏の人生論
stars内角を攻めてこさせないよう演技する
stars野球の話から人生を生きるヒントが得られる良書
stars野球に『論理』を初めて本格的に導入した野村ノート
stars野村の野球観、人生観が凝縮された一冊

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年末の新幹線の中で読了しました。野村再生工場といわれるだけあって、組織運営に関することが書いてあるかと思いきや、そこはやはり野球人。どちらかというとエッセイですね。

編集者が、戦略本のように見えるように目次を作り直したのかどうかは定かではありませんが、全体を通して段落分けの位置づけがあまりはっきりしないため、あっという間に読めてしまいます。その反面、ポイントを見落としやすい構成になっている気がします。

しかしそれは文章構成の話であり、書いてある内容のエッセンスとはまた別の話。本書に記載されている野球を通じた組織運営論はとても説得力のあるものが多く、大いに勉強になります。

ポイントになる記載を僕自身の解釈も加えて少々抜粋します。

  ・野球であれなんであれ、組織の人員は原理原則を理解しな ければならない。
  ・心が変われば態度が変わる →態度が変われば行動が変わる
  →行動が変われば習慣が変わる→習慣が変われば人格が変わる
   →人格が変われば運命が変わる→ 運命が変われば人生が変わる
  ・選手に優位感を持たせる
  ・伝え方のコツは、頭ごなしに言うのはなく「知らないより知っておいた方が良い」
  程度
 ・人生とは、人として生まれる。人として生きる。人を生かす。人を生む。である。
 ・評価は、人が下した評価こそが正しい
 ・指導者自身に実践力がなければ、説得力はない。
 ・戦いの土俵(ルール)がどういうものかを確認せよ。
 ・小事が大事を生む
 ・意識が転じて無意識になる。事をなす時不意に意識が表面化する。
  無意識になるまで習慣付けないと、いざという時に動けない。

野村監督は、「野球」というものがどういうものかを深く知り、「勝利」という目的のためにどのようにすればよいかを常に考え、実践し、失敗を繰り返したからこそ上記のようなポイントを見出すことができたのだろうと思います。

さて、場面は変わってビジネスの現場ではどうでしょう?上記と同じようにビジネスの現場を捉えると、原理原則を知らず(あるいは無視し)、目的意識もなく、深く考えることなく仕事を進めていること、多くないですか?

毎日の仕事や生活の中でもハッと気づきを得るためのヒントが本書には散りばめられています。

知り合いが著者になりました

「結果を出す人」はノートに何を書いているのか
「結果を出す人」はノートに何を書いているのか
おすすめ平均
starsさすがスーパーサラリーマンの技術です
starsシンプルな仕上げに深さあります!
starsノートの凄さを実感させる本
starsノートに書いてある裏にあるもの
stars一冊でも、東大生でもなく

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はいこれ、知人の著書です。9.11に著者デビューされたのですが、Amazonで注文していたのでようやく届きました!なんと、不肖わたくしも応援者として巻末に名前を載せていただいています♪なんと光栄な・・・。

「結果を出す人」というぐらいだから、著者はさぞやイケイケな感じの人かと思った方もいるかもしれませんね。いやいや、見た目超さわやか、人当たりも超やわらか、人の話を深く聞き、鋭く刺さる質問を投げかける、そしてたくさんの人たちが自然に周りに集まる、という人です。(わかりにくいかしら?)

起業をしているわけでもなく、一サラリーマンとしてしっかり仕事をしつつ、築地朝食会や山の手の会(これ、私結構参加しました。いろんな人脈ができました)、misaki.net cafe等といったたくさんのイベントを主催しつつ、たくさんの有名人が知り合いにいつつ、家ではちゃんとパパもやりつつ・・・本当、こんな人になりたいなぁと思います。

社会人4年目ごろに参加したリクルートのイベントがきっかけでいろいろな人脈ができ、著者の美崎さんとも知り合うことができました。考えてみたら、あのあたりから僕の周りの人の流れというか、運気の流れというか、そんなものが大きく変わってきた気がします。もちろんいい方向に。

一人一人との出会いを大事にして一歩一歩進んでいれば少しずつ物事はいいほうに変わっていくんだなぁ、と改めて思いました。

↓公式サイトはコチラ♪
http://ameblo.jp/note272/

マジで観たい!「宇宙へ」


予告編を観て鳥肌が立ちました!「宇宙へ。」の予告編です。
ディープ・ブルーやEarthで自然と地球の神秘を描いたリチャード・デイルの最新作です。

小学生の頃に博物館の望遠鏡で木星を観てからというもの、
大学を卒業するまで宇宙に魅せられ続けてきました。
 ・宇宙はどこまで広がっているのか
 ・どうしてブラックホールなるものが存在するのか
 ・光の速さで飛んだらどうなるのか
 ・時間旅行はできるようになるのか
 ・・・
大学では地球惑星科学を専攻し、太陽系が形成された頃の環境や生命誕生につながる(かもしれない)研究もやっていました。そんな僕が今はITの世界で仕事をしている。一見まったく違う世界ですね(笑)

それでもNHKの深夜番組でサイエンス・アイが放送されているとついつい見てしまうものですし、そういうときに、「あぁやっぱり僕は宇宙や自然科学がすきなんだなぁ」と実感します。

そして、この映画にとても興味をそそる理由はもうひとつあります。
(二次試験前で多面的な切り口で話す練習も兼ねてますのでややこしくてごめんなさい)
それは、人類が手がけるテクノロジーの進化が、当時の政治や経済の動きとシンクロしていて、ビジネスとの関連性を見てみたいからです。へんな言い方ですが、もしかしたら冷戦がなかったらこれだけのハイスピードで宇宙開発は進まなかったかもしれません。皮肉なものですね。

でも、プロセスはどうであれ、宇宙にかける想いを持ったたくさんの人たちがいて、そして多大な犠牲の上に現在の宇宙開発が進んでいる・・・。その歴史を見てみたいというのが本音です。

生きているうちに、気軽に宇宙に行けるような時代になればいいなぁ・・・。

【本】論理トレーニング

論理トレーニング101題
論理トレーニング101題
産業図書 2001-05-15
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おすすめ平均 star
star101題の問題演習を通じてロジカルシンキングの基礎が体系的に学べる
star楽しめました。
starタイトルで非難してる人はタイトルをしっかり見てから買えよと言いたいね

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久々の本紹介。一緒に仕事をした尊敬する先輩が紹介してくれた本です。
「論理とはすでにそこにあるものだからどのようにしても曲げようがない。
 つまり論理的という風に”的”をつける時点で論理を失っているのだ」と彼は言っていました。

確かに、論理”的”って言葉は変な日本語かもしれませんね。

さて、そんな彼に紹介してもらったこの本。
#実はかなり前に紹介してもらったのですが・・・試験勉強を優先してようやく最近読み始めました(´д`;)

一言。すばらしいです。
巷には仕事術やらノウハウ本やら、読めばさもいきなり仕事ができるようになるであろう謳い文句の書籍が多い中、本書は「ノウハウ」ではなく「トレーニング」に主眼を置いているため何度も読み返すことにより少しずつ論理を構成していくチカラがつくようになっています。

かく言う私はまだ一週目なのですが(笑)

読書でもスポーツでも何でもそうですが、インプットだけでは駄目でアウトプットをして始めて身につけていくことができるということを実感できる良書です。繰り返し、繰り返し読んでいろいろな解釈をしてみたいと思います。